瀬戸内型気候で温暖な「晴れの国おかやま」は日照時間が長く、古くから農作物がよく育つ地域として知られています。明治時代からは全国に先駆けて果樹の匠たちの温室ブドウやモモづくりの技術開発が重ねられました。いまでは高級果実として屈指の生産量を誇る白桃やピオーネ、マスカットを筆頭に、イチゴやメロン、イチジク、ブルーベリー、スイカ、クリ、カキ、ナシなど、一年を通して果実が収穫されるフルーツパラダイスになっています。また近年は、別名「桃太郎ぶどう」で知られる瀬戸ジャイアンツやシャインマスカットなども有名で、楽しみがつきません。 そのおいしい果実を全国の人にお届けできるよう新たに開発されたのが、こだわりの逸品「おかやま果実」です。和洋のスイーツ、お酒、ドレッシング、お茶、飲料などなど、果実の個性と風味を最大限に生かした、新しい味わいを提案します。 |
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岡山といえば、白桃が名産。明治の白桃や昭和の清水白桃は、時代を超えて受け継がれてきた名品です。現在、全国で作られている約100品種のモモも、過半が岡山県で生まれた品種。多産地の山梨・福島・長野県などで後年開発されたモモの品種も、ほとんど岡山のモモをルーツとしています。
巨峰を母に、カノンホールマスカットを父として生まれたピオーネ。「超大粒でたいへん甘く風味も抜群」な良品種とあって全国でその栽培が導入されましたが、安定した「種なし」技術は、非常に困難とされました。初めてこれに成功したのが岡山県。以来、無種のピオーネは「岡山ニューピオーネ」とも呼ばれ、もともと大粒のピオーネを、もっと大粒に、もっとおいしくと試行錯誤を重ねて改良され続けています。 |
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果実のカレンダーを見ると、一目瞭然。温暖な岡山県では一年を通じて、いろんな果実が栽培されています。
※カレンダーの果物はほんの一例です。
高度な栽培技術、手間、時間をかけた良質の岡山県の果物は、全国の果物市場でも最高級とされ、引く手あまたになっています。 こだわりの逸品「 おかやま果実」は、岡山県産果物を加工食品にして、統一ブランドのもとにPRしていく、フルーツプロジェクトで、これにより岡山県産果物が、全国の皆様にもっと愛されることを目指しています。プロジェクトでは、「こだわりの逸品」をテーマにした新製品を、岡山県内の専門店や企業、メーカー、個人から公募。厳選なる審査を行なって認定しています。「素材、製造方法、販売方法、独自性、安全健康、伝統へのこだわり・新規性・デザイン性・生産、販売体制の実現性・展示会での評価」などがその審査基準となっています。 | ![]() |
中国山地から瀬戸内海へと流れる岡山県の三大河川、吉井川、旭川、高梁川は、田や畑を潤し続けます。ゆえに温暖な岡山は「晴れの国」ながら、渇水とは、ほぼ無縁。もちろん果物栽培にも豊かな水が利用されています。また良質な水資源を生かして古くから数多くの、美酒・名酒も作り続けられています。
「日本六古窯」のひとつ備前焼、国宝備前長船の名刀など、岡山県には古代・中世からの「ものづくり」の精神が息づきます。それは農生産にも生き、エジプトからもたらされたマスカットが明治21年に国内で初めて温室栽培により収穫されました。瀬戸町で明治32年に発見された白桃とともに日本ならではの「袋かけ」栽培や温室加温・品種改良などの技術研究が続けられました。
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