平成26年度事業報告

平成26年度事業報告
総 括 的 概 要

(消費増税後の落ち込みから緩やかな回復へ)
平成26年度のわが国経済は、消費税率8%への引き上げから始まった。3月までに見せた駆け込み需要の活況から一転、2四半期連続で実質GDP成長率がマイナスとなるなど想定以上の反動に見舞われ、10月に政府は10%への再引き上げ先送りの決定を行った。しかしながら、政府主導の景気対策、日本銀行の金融政策の浸透、また、折からの円安・原油安を背景に大企業、輸出企業を中心に業績が回復しており、まだら模様ながら日本全体として景気は緩やかに回復している。
岡山県商工会議所連合会が四半期ごとに実施している「岡山県景気観測調査」においては、景気動向指数DI(景気の上向き傾向「良い」から景気の下向き傾向「悪い」を差し引いた値)は、駆け込み需要のあった平成26年1-3月期は▲2.0だったものが、反動減による消費低迷に夏場の天候不順が加わり、7-9月期には▲20.6にまで落ち込みを見せた。ただ、平成27年4-6月期の先行き見通しは▲12.0と持ち直しを見込んでいる企業も多く、円安に伴う原材料・仕入れ価格の高騰や人手不足など厳しい状況にあるものの、当地域においても景気回復への期待感は高まりつつある。

(中心部の動きと魅力あるまちづくりの推進)
こうした中、平成26年度の岡山市は、各地から多くの人が訪れ、注目を集めた年であった。まず、岡山市で初めて開催された国際会議「ESDに関するユネスコ世界会議」では、世界97か国から約3,000人が岡山に集まったほか、旧城下町エリアを中心に実施された現代アート展「Imagineering OKAYAMA ART PROJECT」では、県内外から延べ12万人が訪れた。そして、12月5日には、年間2,000万人の集客目標を掲げたイオンモール岡山が オープンし、近隣県からも多くの人が訪れ、岡山駅前付近は空前の賑わいを見せた。
当所では、イオンモール岡山開業に向けた対応として、イオンモール岡山出店協議会を開催し、懸念される交通渋滞への対応策や店舗内容などの情報の提供を行った。さらに、オープン直前には、中小企業診断士などの専門士業者によるシンポジウムを開き、イオンモール開業に伴い予想される影響について専門家からの意見を聞く場を設けるなど、開業に備えて情報の共有化を図った。
平成19年より取り組んでいた旭川さくらみちの桜の保全については、旭川、岡山城、後楽園を含む岡山カルチャーゾーン一帯の魅力向上を図ることを目的とした「旭川かわまちづくり計画」が推進されることになり、老朽化した桜の植替えを含め、今後は、旭川周辺が岡山を代表する水辺空間となるよう魅力の向上に努めることとなった。

(中小・小規模企業支援)
イオンモール岡山の出店に伴い中心市街地にある商店街・商店に深刻な影響が生じる可能性があるため、認知度向上や顧客開拓を支援する「魅力ある店づくりプロジェクト支援事業」に取り組んだほか、モール開店後には商店街に対して影響調査を行った。
消費増税や原材料価格の上昇を販売価格へ転嫁する難しさに、多くの中小・小規模企業が収益面で苦戦していることから、消費税転嫁対策や販路拡大、収益力アップ支援を積極的に展開し、商談会・各種セミナー&相談会を開催した。また、金融機関、専門家、他の支援機関とも連携して、ハンズオン支援に取り組み、中小・小規模企業の売上や収益力アップを図った。
さらに経営革新等認定支援機関として、「ものづくり・商業・サービス革新補助金」「創業補助金」「小規模事業者持続化補助金」など212件もの補助金の申請支援を行い、中小・小規模企業の成長を後押しした。
小規模企業を金融面から支援するためのマル経資金については、岡山市の財源による利子補給制度の継続の効果や景気回復に伴う資金需要増加に伴い、積極的な広報活動や利用拡大への取り組みを行った結果、マル経の利用件数は216件と大幅に伸び、全国で10位、金額ベースでは全国7位の実績を上げた。

(地域ブランドの確立と観光振興の推進)
当所では、岡山の地域ブランドとして県内産の「果物」に着目し、「フルーツパフェの街おかやま」や「おかやま果実」の事業を行ってきたが、本年度も東京でのギフトショー出展や和歌山県でのスイーツバトルに参加し、岡山県産果物の質の高さや豊富さを積極的にPRした。ご当地検定「知を楽しむOKAYAMA検定」は、今回から岡山県との共催となり、「晴れの国おかやま検定」にリニューアルのうえ実施したところ、受験者は450名と前年の3倍に達した。歴史と文化を活かした取り組みでは、岡山城周辺での「宇喜多秀家☆フェス」の開催や、郷土の偉人「山田方谷」の顕彰とNHK大河ドラマ実現に向けた署名活動を積極的に推進した。西大寺エリアでは、平成25年策定の西大寺地域活性化プランで、回遊性を高める新たな仕掛けづくりとして提唱していた「西大寺五福通りレトロ・マルシェ」を開催し、新たな賑わいを生み出した。

(交流による活力の向上)
ミャンマーと岡山は、以前より岡山大学の医療支援をはじめ、経済、スポーツなど多方面での交流が進んでいたが、さらなる交流の深化を目指して「岡山・ミャンマー友好推進会議」の設立準備会を開き、今後の発展に期待のかかるミャンマーとの交流組織を当所内に立ち上げることとした。
平成19年に友好交流協定を結び、相互訪問を行うなど交流を深めてきた韓国の富川商工会議所へは、11月に岡山から10企業が訪問し、韓国企業とのビジネス交流を行った。

(組織・運営力の強化)
以上のような幅広い事業を実施し、地域の期待に応えるため、当所は、その組織基盤の拡充を常に心がけてきた。会員ビジネス交流会や会員ビジネス商談会などの開催により、会員満足度を高め、サービス向上に全力を傾注した。こうした取り組みにより、平成27年3月時点での会員数は6,209となり、リーマンショック後に減少していた会員数は、リーマンショック以前の水準まで回復した。

 

※平成26年度事業報告の詳細については、当所3階事務局にてご閲覧いただけますので、企画課(TEL 086-232-2260)までお問い合わせください。